【熊本】慈恵病院の無痛分娩はなぜ計画分娩じゃないの?計画無痛分娩のメリットとデメリット

熊本県の慈恵病院

熊本県で福田病院と並ぶ大病院、慈恵病院。

この病院は無痛分娩を無料で施術してくれます。

今のように無痛分娩がメジャーになる前から取り扱われており、なんと慈恵病院の無痛分娩第一号は蓮田副院長の奥様だったそうです!

蓮田副院長の自信と奥様の信頼関係があってのことですね。

慈恵病院では無痛分娩を希望される人に向けての講習やYouTubeを公開されています。

講習の内容

私は実際に2019年の秋に慈恵病院で無痛分娩をしました。

講習ももちろん受けたので、どんな内容だったかをシェアします。

お産の痛みについて

お産の痛み、気になりますよね。

数時間~、場合によっては数日間、薬も効かない激しい痛みが麻酔なしでお腹を襲います。

個人的には最初は生理痛、どんどんそれがきつくなって、最終的にお腹が破裂して肛門も破れそうな痛みでした。笑

でも、世界的には初産の痛みは「指を切断する痛み」と同等だそうです。

無痛分娩で出産する人の数

2019年の時点では、全国で年間5~6万人。

無痛分娩というと、死亡事故などの報道があって不安のある方も多いと思います。

実際、どうなのかというと、2~3年に残念ながら亡くなる人はいるそうです。

しかしそれは帝王切開で亡くなる人の割合と同じだそうです。

えっ?そうなの?ってかんじですよね。

そう、私たちの耳には帝王切開で亡くなる人のことは入ってきません。
報道されないからです。

これは、無痛分娩で産む=甘えてる=リスクがあるから自然分娩にしよう!という自然分娩神話が根付く日本独特の考え方です。

しかし、無痛分娩の途中で緊急帝王切開になった際には、あらかじめ麻酔が効いているので追加の麻酔が効きやすく、すぐに切開=出産できるというメリットもあります。

無痛分娩の麻酔の危険性

硬膜外麻酔の場合、背中から麻酔の針を刺します。

この麻酔の入れる場所は手探りでここ!というところに入れるのですが
それを間違うと大変な事故につながります。

なので、最初は少しの麻酔で試してから、場所が間違いないことを確認して麻酔を追加されます。

無痛分娩の重大な事故を起こした病院がありましたが、そこは確認もせずに最初から大量の麻酔を入れたからでは…?と思われます。

通常は入れる場所がずれても、その確認作業時に発見、修正できるそうです。

無痛分娩を受けられない人

背中から麻酔を入れる際には手探りなので、80kg以上の肥満体だと背骨が分かりにくいためできないそうです。

また、心臓病、血液病の方も難しいそうです。

計画無痛分娩について

慈恵病院では基本的に、通常のお産と同じで自然な陣痛が来てから入院→麻酔、という流れです。

日本では麻酔科医が少ないため、計画的に入院して出産する計画無痛分娩を行っているところもが多いのですが、どうして慈恵病院では計画無痛分娩ではないのでしょうか。

そこには計画無痛分娩をすすめない理由がありました。

計画無痛分娩の短所

  1. 陣痛が来ない
  2. そのため、陣痛促進剤を使う
  3. お産が進まない場合でも、すでに陣痛促進剤を使っているためもう使えない
  4. 陣痛促進剤を追加できないため麻酔を切って陣痛を強くすることになる
  5. それでも生まれない場合は、帝王切開になる
  6. 最悪の場合はお産が数日に及んでも産まれず、退院。入院費が実費でかかってしまう。(出産していないので助成金が出ない)

また、頭痛が1週間ほど続く場合もあるそうです。
自分の都合で入院できるのはメリットですが、デメリットが多いのが気になります。

こういったことから、慈恵病院では自然な陣痛を待っての無痛分娩をすすめておられます。

それでも、いつでも無痛分娩対応されているので安心ですね。

慈恵病院の無痛分娩希望者の割合は?

大きな病院で無痛分娩費用は無料ですが、無痛分娩希望者は2割程度だそう。

それでも九州一の施術率!しかも担当制なので安心ですね。

最後に、慈恵病院のYouTubeを貼っておきます。

熊本では無痛分娩をしたければ慈恵病院!ってかんじでしたが、2020年からは福田病院もプラス料金で無痛分娩をされています。
選択肢が増えるのは嬉しいですね。

自分に合った病院で自分に合ったお産をしてくださいね!